熱の出入りを全く考慮しない窓設計
日本は少子化ですが、世帯数は増加の傾向にあります。
ということは、夫婦になる人は増えているということであり、当然、少ないとは言え子供が生れます。
そうすると、アパート住まいではどうしても手狭になって来て、当然のことながら一戸建て住宅の需要に繋がるのです。
つまり、新築住宅はこれからも増えていくということです。
売れる住宅や見た目がいい住宅と、実際に住んでみて心地良い住宅、快適な住宅は必ずしも一致しません。
売れる住宅や見た目がいい住宅というのは、窓がとても大きく広々で、窓の数自体も多い。
それ故、解放感があり、採光は抜群です。
注文住宅を拵える(こしらえる)際も、顧客のリクエストや顧客受けするように、窓がデザインされていきます。
窓の長所は採光や通風にあります。
それに対し、窓の短所は断熱性能の低下にあるのです。
これは表裏一体なのです。
窓からの熱の出入り(熱損失)は74%程度もあり、夏の熱さは大部分が窓から侵入して来ます。
冬の室内の温かさは窓から逃げていってしまうのです。
そう考えると、窓はない方がいいのです。
LOW-Eペアガラスやトリプルガラスにしたとしても、それでも暑い時期は、かなりの熱が入って来るし、寒い冬は熱が出ていってしまうのです。
この事実を、建築側は肝に銘じているのか?施主側(顧客側)は充分理解しているのか?
今、建築されている一戸建ての建物を見ても、ビジネス優先でデザインされているようにしか見えないのです。
あまりに窓が多過ぎであり、しかも、あまりにも大きい窓ばかりだからです。
窓は、冬場の日射取得、夏場の西日防止というテーマも存在します。
これについては後ほど述べますが、メリハリを付けた窓のデザインが求められているのです。
そのような時代に今、入って来ているのです。