断熱材論争に終止符を打つ
「一体、どんな断熱材がいいのだろう?」
「どちらの断熱材にしようか迷う」
「あっちとこっち、どちらにしようか…」
断熱材の選択で悩み、自分が選択した断熱材について調べてみると、ネット上に於いて叩かれ否定される記事を発見。
そのマイナスな記事の影響を受け、更に悩む。
そんな経験はありませんか?
日本で最先端の高気密高断熱の現場は北海道です。
冬の厳しい寒さと闘かってきた歴史がある北海道をお手本として見てみましょう。
北海道では当然のことながら、高気密高断熱の新築住宅が多数存在します。
現代の北海道の新築住宅の断熱材は、複数の種類を組み合わせている場合が多いのです。
グラスウールも、セルロースファイバーも、更に吹き付け現場発泡ウレタンも使われているケースさえあるのです。
そんな実情を知ってしまうと、グラスウールはカビるとか、現場発泡ウレタンは火災の際に毒ガスが発生してすぐ死ぬとか、セルロースファイバーは自重で沈下して断熱欠損が生じるとか、そうやって特定の断熱材を批判し否定することが極めてナンセンスなんです。
グラスウールは、現代では密度が極めて高くなり、通気層工法や気流止め、気密シートの施工なども場合によって行われ、その対策が多岐に渡っています。
セルロースファイバーは、自重で沈下しないように密度を極めて高く設定している場合が多いのです。
壁内の現場発泡ウレタンが燃える前に、そもそも避難する必要があるのであって、内部出火の場合、居室内にあるカーペット、ソファー、人間が着ているウレタンやポリエステルの洋服、壁紙のビニールクロスなどの煙に巻かれて死ぬでしょう。
外壁の防火力の高いサイディング(通気層はあるが)と防火力の高い石膏ボードに挟まれ、難燃性であり、火を宛て続けない限り燃えない現場発泡ウレタンを叩いている人は、他の同質の断熱材を全く叩かないという特長があります。
そもそも壁の防火力というのは、壁全体の防火力、防御力の総合で判断するのであって、それによって国が認可しているのです。
断熱材を考える場合、それは野球チームやサッカーチームを考えるのと全く同じなのです。
野球チームには、体が大きい太った4番、長身の痩せた投手、背の低い俊敏性が高い内野手、洞察力が鋭い肩の強い捕手、俊足・強肩の外野手などで構成されます。それらのバランス、それらの総合力を高めることで競います。
サッカーチームも同様で、長身のストライカー、背の低いドリブラー、俊足のアウトサイド、屈強なディフェンダー、読みの鋭いボランチなどで構成され、それぞれを活かすことでバランスし、その総合力を高めることで強いチームが生まれます。
壁も同様であり、断熱材も同様なのです。
断熱と言っても、壁だけでなく、天井、床、バス周りと、特性や特長が違うポジション、位置があるのであって、それぞれに合わせて最適化し、家全体でバランスすることで、高気密高断熱が高いレベルで達成され、それが快適な住まいへと繋がるのです。
これらのビジョンや意志、意識がなくて、一部だけ焦点を合わせているのが素人なのです。
多角的な視野、高いポイントから俯瞰する意識が大切であり、そうした時に、最適な断熱材や断熱方法をあなた自身が見出せるのです。
そして、それを工務店やハウスメーカーとのやり取りの中で活かしていくのです。
つまり、断熱材というものは、どれも素晴らしいのであって、それを活かすのがあなたの腕や視点、あなたの意識に掛かっているということなのです。
